ファンダメンタルズでは動かず
大体思っていた通りの展開ですが、昨日のバンクオブアメリカの決算後も結局は下髭をつけて終わったので、上がり調子は維持されている状態です。
今週までの動きをおさらいしてみましょう。

大底から昨日までのチャートですが、大底からの切り上げ線に沿ってあげているのがよくわかります。一度切り上げ線に触れてから上がったことで、上げ調子健在と見て間違いありません。このことからこの時点での長期投資向きの資金は維持になります。あきらかな下げ相場では長期投資向き資産も一部売却する方がいいですが、今は違います。
長期投資は晴天
次に今日からの展望ですが、自然な流れはこんな感じになります。

あいかわらず24000ドルの壁は厚いですが、それでも突破するとみるのが自然です。この後PGやKOの決算がありますが、どうもそれらでは動かない空気ですね。ここまでで出ているバンクオブアメリカの決算内容や失業者1600万人はかなりのインパクトですが、ほとんど影響はありません。
この相場をファンダメンタルズが動かすには、配当王達の減配が必要でしょう。この相場はテクニカルの相場です。こういう時は初心者は難しく考えず長期投資用の資産を維持しましょう。
長期投資用の資産を売却してしまった人はどんどん後悔していきましょう、そういう人は、切り上げ線に触れたぐらいでは買えない状態になっていると思います。
後悔するのも投資の勉強です。ちゃんと向き合って、ちゃんと後悔しましょう。
リーマンショックの時は決算発表の度に暴落が起きましたが、政府の財政出動が無かったことを踏まえると今回とは違う動きになるかもしれません。今回は常軌を逸したお金が市場に回ってます。ほとんどアメリカ政府から投資家へのプレゼント状態ですね。
24000ドルまでは超長期のお買い得ライン内にありますので、にこにこしながら株を買って問題ないかと思います。
ただし、このあと暴落が無いと考えるのは投資を知らなすぎます。絶対に投資資産全体をリスク資産に入れるのはやめましょう。50%~70%がお勧めです。
私は今のところは、株5債券1キャッシュ4です。 それとはまったく別に長期投資用の資産を持っています。すべての資産で可変ポートフォリオを組むと効率が悪くなるのがはっきりしてます。投資運用方法
暴落があるとしたらのパターン
順調よく24000ドルを超えたら次の懸念ポイントは25200ドルのフィボナッチ0.618線です。リーマンショックの時はこのラインに触れて決算と同時に大暴落しました。
しかもここで忘れたころにやってくる75日線が近くなってきます。思えばはるか上空にあると思っていた75日線(黄緑色の線)がこんなに近くなっていたんですねぇ。これに触って落ちるとやばいです。
私の予想はこんな感じ、フィボナッチまでは順調よく上げてそこから上髭で75日線にちょっとだけ触れてからのギャン落ち。

ただ、このパターンが来る確率はもう30%も無いかもしれません。その理由は
- やはり政府の財政出動の額が大きすぎる。インフレ上等って感じでもはやヤンキー
- 死者数や決算では動かないのが露呈されている。すべて織り込み済み。
まとめ
長期目線での投資はあらゆる面で最適解。
これ以上上がりだしたときは、じゃぶじゃぶのお金が全て株に向くので、手が付けられないぐらいの上げが来る可能性があります。
その時に口数を持っていないと話にならない。その時にああ23000ドル台で持っておけば今頃はーと後悔しても遅い。
ただし実体経済がボロボロなのは事実。リスク資産を持ちすぎるのは危険すぎる。
- 上げよりのスタンスでいいと思います。長期用資産はお買い得ラインを維持してます。
- 可変ポートフォリオの配分は資産全体の30%程度にする。
- 切り上げ線を下回った場合は、即座に可変ポートフォリオを実行しましょう。
少しは資産の形成にお役に立てればいいんですが・・
コメント
更新ありがとうございます!
可変と長期投資のPFを別で持つと、頭の中がスッキリしますね、とても分かりやすかったです。暴落に備えてキャッシュを持ちながら、このタイミングで長期資産の3分の一程度を買い向かいたいと思います。
ブログ中の“手がつけられないぐらいの上げ〜、その時に口数を持ってないと話にならない” 響きました!
コメントありがとうございます。
本当に分けるとスッキリしますよね。
長期で持つ場合にVGT,VCR,VHTのセットと、投資信託のSBIヴァンガードを比べたんですが、税金の面と、最大60年を見こすと、やはりS&P500をまるごと買えるほうがいいという風になりました。 ひょっとしたら途中でアメリカ以外のいい市場ができるかもしれませんが、しばらくはアメリカかなぁって感じです。 インドも調べたらかなりいいんですが、どちらかというと、アメリカでした。
やはり配当が出ない(少ない?)分、SP500のほうが投資効率は高いのですね。ただ、暴落時に持ち続けるメンタルがあるかどーか…
自身のゴールや投資スタイルを考えると、安心感のある増配率の高い銘柄を買って放置したいところですが、今回の相場では上がったら売るのも視野に入れて買い進めたいと思います。